待合室で3人で座ってお母さんを待った
「サナちゃん、痛い?」
『うん…』
「ゴメンね、僕たちがいたのに」
『こわかったよ…』
私はまた、泣いてしまって
2人が同時に、私の左手に手を置いた
「サナの手が治らなかったら、僕がお嫁さんにするから」
「僕が、サナちゃんと結婚する」
『絶対だよ…』
「うん」
「絶対」
私は、左の小指を差し出した
私の小指に2人が小指を絡めた
『小指…痛い』
「僕は、こっち」
私達は…
小指と小指
薬指と小指
で約束した
小1と小1と小3の幼い約束…
私はこの約束をずっとずっと忘れずに待っていた……
…………
概要
ネーム:サナ
年齢:35歳
恋愛ステイタス:子持ちママ
おしごと:
ブログ開始:2015/7/2(414記事目・継続中)
ステータス:ブログランキング6位
サナさんがまだ幼稚園のとき。
サナさんの家族はとある分譲地に新しく家を建て引っ越してきました。
隣の家には同じ年の男の子と2歳上の男の子がいました。
お兄さんの名前はマコト(マコちゃん)、弟の名前はソウマ(ソウくん)。
サナさんとマコちゃん、ソウくんはすぐに仲良くなり、
幼稚園には同じバスで通い、
小学生になっても同じ通学路で一緒に歩いて学校に通い、
いつも一緒にいました。
そしてある日公園のジャングルジムで一緒に遊んでいたときに、
サナさんはうっかり足を踏み外して、骨折する大けがをしてしまいます。
そのときマコちゃん、ソウくんの二人は心配して病院に一緒についてきて、
待合室で泣きじゃくるサナちゃんの手を二人が同時に握ります。
「サナの手が治らなかったら、僕がお嫁さんにするから」
「僕が、サナちゃんと結婚する」
サナさんの小指と薬指の2本を同時に使って指切りげんまん。
そんな幼い頃の無邪気な約束を胸にしまい込んで、
三人はやがて中学生になります。
そしてその頃には、三人はすでに子どものころのように無邪気なだけではいられなくなっていたのでした。
感想
ティーンズラブ。胸キュンです。
あだち充さんの『タッチ』を愛読されていた方におすすめです。(ということはアラフォーか?(; ̄ー ̄A
ただし、ちょっとエッチも入ります。
あ、『H2』のことじゃないですよ。念のためヾ(  ̄▽)ゞ