いま思うと、不倫だった。
学校から戻って、いつも通り勢いよく玄関に飛び込んで、たたいまー!と声を掛けても返事はなかった。
いつもと違う雰囲気を感じたのは、玄関に見たことのない革靴があったからだろう。
恐る恐る靴を脱いで、ランドセルの肩から伸びたベルトを握りしめながら、リビングの中を硝子戸越しに覗き込んだ。
誰もいない。
リビングのドアを開けて、足音を沈めて静かに歩いたのは何故だろう。
怖かったのかもしれない。
首を伸ばしてキッチンを見ても、母の姿はなかった。
いきなり、リビングのドアが開いて。
「おかえりなさい、早かったのね」と言って、母が立っていた。
びっくりして振り向いて、なぜだか作り笑いで母に答えた。
「ただいま!」
母の方を振り向いた向こうに、リビングの硝子戸を横切る男がいた。
程なく、バタンと玄関のドアが閉まる音がして、私は母に視線を戻した。
母は私をジッと見ていた。
…………
概要
年齢:99歳
ブログ開始:2014/07/07(記事目・継続中)
ステータス:急上昇中
波さんが小学生の頃。お家に帰るとお母さんがリビングで何やら甘い声で電話をしていることがよくありました。
「愛している♥」
普段の母とは違う異様に甘ったるい囁き。波さんはリビングのドアの前で硬直してしまい、呆然としてしまいました。
6年生になってクラスの代表に選ばれて、嬉しくてお母さんに真っ先に報告しようと家に帰ったときも、お母さんは電話中で波さんの話を聞こうともしてくれません。波さんは悔しくて悲しくて、立ち尽くしたまま涙が止まりませんでした。
ある程度裕福な家庭でしたが、お父さんは仕事で忙しく、お母さんは不倫の相手に夢中。家事はきちんとこなして料理も上手で、いっけんとても家庭的なお母さん。
それなのにどうして……
波さんは今、彼氏と呼べる人がいるのですがどうしてもセックスができません。
母の不倫という呪縛から解放されるために、ブログを書き始めました。
感想
母の不倫についてのお話。
お母さんの不倫について子どもの側からの気持ちをつづったGTブログはいくつかあります。だいたい子ども心に大きく傷を負ったという内容です。
わたしは夫婦はお互いを思いやったり愛情を育んだりする義務があると思いますが、そうは言っても人の心を縛ることはできませんから他人を好きになったりするのは致し方ないと思います。
でも、子どもがいるんだったら子どもを傷つけるようなことしちゃまずいでしょう。
少なくとも夫に対してと同じ程度に子どもに対してもバレないようにしなきゃ。
とくに女の子はショック大きいので気をつけないといけないと思います。(男の子はわりと平気だと思いますが、その代わり大人になってから女にだらしなくなる可能性はあります。)
そこらへんルーズになっているお母さんがけっこういるような気がしますので、良妻賢母の外面を崩さないように用心しましょう♥