後にお互いの家族を巻き込む泥沼に発展する男との出会いは、駅のホームだった。
彼は通勤。
私は通学。
当時、私は日記を着けていた。
その日記に、彼が初めて私の日記に登場したのは、夏の初めの頃だった。
○月○日○曜日
「今日、駅のホームで男の人にぶつかられた。
その人が持っていたカップのコーヒーが私のシャツについた。 ブラが透けた。
最悪。
だけど、クリー
ニング代をくれると言った。
名刺を貰った。 ぼったくっちゃおうかな…」
…………
概要
年齢:99歳
恋愛ステイタス:不倫
おしごと:会社員
ブログ開始:2014/7/14(記事目・継続中)
ステータス:急上昇中
恵さんが長谷川さん(30代前半)と出会ったのは、駅のホームでコーヒーをぶっ掛けられたのがきっかけでした。そのときはおわびにクリーニング代を1000円もらっただけでしたが、それから毎朝彼に見つめられます。
恵さんも、なんとなく彼の目が気になりだしました。
ただそれ以上とくになにもなく夏休みにコンビニでバイトして、そこで大学生の先輩にコクられて、大学の寮でエッチしてしまいます。
ただ夏休みが終わると先輩とあまり会えなくなり、その代わりに長谷川さんとまた毎日会うようになります。
そうしてだんだん長谷川さんのことが好きになってきてしまう恵さん。
そして冬休みに入り思い切って長谷川さんに「サイン」を送ってみました。そうしたら長谷川さんは笑顔で応えてくれて、二人は挨拶を交わすようになり仲はぐっと身近になります。
そしてクリスマスイブ。二人はいつものように駅で会って、二言三言挨拶をしてから二人並んで席に座ります。
長谷川さんはカバンの中から白い紙を取り出しました。
「めぐちゃん、これ………」
「あ、、はい……」
四つ折りの紙を受け取り、その場で開いてみたらメールアドレスが書いてありました。
「良かったら、メールして」
「はいっ!!」
「さすが、打つの早いなぁ…」なんて長谷川さんが関心する横でカタカタと入力。
ただ嬉しいし、恥ずかしいしで、メールの内容もどうしたらいいのか思い浮かびません。
「……空メールでもいい?」
仕方なくそう聞くと、長谷川さんは黙って自分のケイタイを取り出しました。
「めぐちゃんのアドレスが分かれば、何でもいいや。ずっとさ、連絡先の交換をしたいと思っていたんだよ」
そう言われて恵さんは身体中熱くなり、緊張で震える手でメールの送信ボタンを押します。
恵さんの物差しでは、この瞬間から「不倫」が始まったのでした………。
感想
ティーンズラブ……ですが、時節柄紹介するのがちょっとためらわれました。
これは不倫というよりは淫○では……
ていうか、めぐみちゃんもバイトとの兄ちゃんとはとっととやってしまうのに、長谷川さんとはメール交換も恥らう乙女に化けるのはどうよ?
これでもし長谷川さんが捕まったらちょっとかわいそうかな……と思いました♥