今だから書ける、複雑に絡み合った関係。
15年も前の話だし、匿名だから大丈夫かと思って書き綴ってみることにしました。
大筋実話です。
本当は彼目線で書けると良かったのですが、知らない側面も多々あったので私目線で…
学生でまだまだ青臭いはずだった私たち。
10代でぶち当たるには、なかなかシビアだったと、なーんの山谷もない30代の私がしみじみ思っています。
…………
概要
年齢:30歳
恋愛ステイタス:既婚
ブログ開始:2014/9/23(485記事目・継続中)
ステータス:ブログランキング8位
タケノリくんとの出会いは中3のとき。ケイさんは高校受験のために某有名進学塾に通っていましたが、理系がホトホト苦手で、とりあえず丸暗記でしのいでいました。
ケイさんは1年の途中から塾に通っていましたが、タケノリくんは3年の夏期講習にだけ参加してきました。
あるとき授業で数学の発展問題が出され、丸暗記戦法のケイさんはもちろんチンプンカンプン。クラスの他の人もみんな分からない様子。
誰も分からないかーと先生が教室の中を歩き回り、タケノリくんの席のところに来てふとノートを覗き込みした。そしてノートを見て、それを板書するように言います。
タケノリくんはホワイトボードのところに行き、スラスラと式を書きます。
先生はじっとホワイトボードを凝視し、
「すごいな! 俺でも浮かばなかった発想だよ!」
と感嘆の声を出します。
「先生でも浮かばなかったって、すごいなーー」
とケイさんも感心すると同時に、なんだか綺麗な解法だなあ、と数式に見入ってしまいました。
授業が終わって、休み時間はたくさんの人が彼を囲っていました。
「どこの中学?」「どこの高校目指すの?」「彼女いる??」
などなど…。まるでちょっとしたヒーローです。
ただ彼は人に注目されるのが好きではないらしく、言葉少なに答えて立ち上がり、教室を後にしました。
「頭はいいかもしれないけど性格には問題ありなのかなー?」
なんて呑気に思いながらケイさんも教室を出ました。
トイレに行って戻って行こうとすると、教室とは真逆の階段を降りて行こうとするタケノリくんがいました。
「あ、ねえ。授業始まるよ。」
「チッ……」
タケノリくんが小さく舌打ちして戻ってきた。ああそうか、サボる気だったんだ…
……と、突然タケノリくんはケイさんの腕をグイと引っ張り、足早に階段を降りて行こうとします。
速い、速いよーー! 私階段恐怖症なのにーー!!
タケノリくんは怖がるケイさんをおかまいなしに階段をズンズン下りていく。
そしてケイ踊り場まで来たときに、思わずへたりこんでしまいました。
そこでようやく、腕を解放されます。
ケイさんはちょっとムッとして立ち上がり、制服のスカートをぱんぱんと叩いて、無言で階段を上り始めた。
と、そのとき、
タケノリくんがケイさんの肩をグイと掴み、振り返った私に強引に…
キス!!
「わ、わ、私、ファーストキス?!」
感想
…ということです。胸キュンです。途中タケノリくんになりきりも入ります♥
彼の彼~aqua~中高と付き合った彼の話から次の段階へ。 大学生になりました(^-^)(GIRL’S Talk Blog)